殿様商売はもうない
僕が最初に就職した会社は、儲かっている事業部とそうでない事業部の差が大きかったことが思い出されます。会社の業績を示すさまざまなデータで、”Include 最も儲かっている事業部”のデータ、すなわち全社のデータ、と、”Exclude 最も儲かっている事業部”のデータの二種類がありました。なんだかなぁ…と思いました。
最も儲かっている事業部は、いわば殿様商売をしていました。そこにいる人たちはなぜかいばっていて、顔には「おまえらと一緒にするなよ」と書いてありました。
…と思ったのは僕のひがみでしょうか。
その事業部は後に収益を大きく落とし、会社から切り離されました。
殿様商売を楽しんでいた人たちの多くは退職勧奨を受けたり自主的に転職し、辛酸をなめました。
僕が社会人になって初めて経験した仕事も、殿様商売とはいかないまでも収益の高い事業でした。そのせいか、顧客をコケにする言動をする人もいましたが、僕はいつもそれを見て眉をひそめていました。
この世の中には、もはや殿様商売はありません。もしあれば、そのサービス提供者は顧客からそっぽを向かれ淘汰されるでしょう。どんな仕事、どんな事象にも真摯に向き合いたいものです。

