せっかちな日本人 のんびりした欧州人

どちらが良い悪い、ではありません。たくさんの人と接し、話し、更に最近欧州を旅して感じた事です。

例えば、現代のビジネスでは不可欠なツールとなったEメール。最近日本のあるお客様からこんなメールを受け取りました。

「添付ファイルに捺印してPDFを明日の午前中までにメール返信下さい」

このメールを受け取ったのは僕の非稼働日。翌日は”たまたま”稼働日で、且つ”たまたま”出社日で朝このメールに気が付き、会社のプリンタで文書を印刷・捺印・スキャンし、事なきを得ました。はうえばぁ…

仮にお客様指定の期限を数日過ぎても問題にはならなそうで、しかも金額的にインパクトの少ない案件。「せっかちなお客様だな」と思いました。

欧州では、休暇で数週間担当者が不在になるのはあたり前。上述のようなリクエストがあっても、気が付いて対応したのは1か月後、なんてのもザラです。

僕を8年前に採用してくれたドイツ人上司の口癖は「Let’s wait and see」です。のんびりしている、とも言えますし、肝が据わっている、との見方もできます。

理哉 藤野

2浪1留の末慶應義塾大学理工学部応用化学科卒業、一貫して外資系化学・医農動物薬受託企業日本法人でセールスエンジニアのキャリアを積む。

大学新卒で勤務した米系1社目、勤続18年余りで退職勧奨を受け、不本意ながら44歳で辞職。米系2社目に転職すると同時に「自身を磨き上げる」目的を行動に移す。ヘッドハントされて50歳から英系3社目に転職。販売困難な特殊技術を売る「最後の砦」のセールスエンジニアとして悪戦苦闘するも、2年後にポジションクローズを言い渡され(人生二度目の退職勧奨)、52歳の高齢で余儀なくされた転職活動を経て現在ドイツ系4社目に勤務。明確な目標を達成するため意欲的・刺激的な毎日を過ごす。

深く考える・読書・さまざまな自己啓発・趣味を通じて自身で構築したノウハウを礎に、3度の転職ですべて満足度と収入両方のアップを勝ち取る。1社目入社直後に受けたTOEICは430点。以後アウトプットを中心とした方法で「伝える英語」を習得、現在は業務英語を自在に操る。

宇都宮市の自宅から東京までの新幹線通勤歴27年、乗車総距離は地球40周に相当する。趣味は献血(339回)とランニング、フルマラソン完走31回(ベストタイム2時間58分31秒)。

千代田トーストマスターズ所属11年    

2022年ディストリクト76英語スピーチコンテストファイナリスト

国家資格キャリアコンサルタント

https://www.masafujino.com
前へ
前へ

振り返る

次へ
次へ

読書