子育てのルール
僕には27歳の一人娘がいます。
彼女が小学生の頃、僕は極めて”ウザイ”父親でした。
勉強しろ、口うるさい、DV。警察やいじめSOSに通報されるレベルでした。
彼女は14歳の時、血液疾患系の難病にかかり4カ月入院しました。退院した後も後遺症が残り学校でいじめにも遭い、それはそれは強烈な思春期でした。
高校1年の時は母娘で文化祭の日程を僕に内緒にし、朝ランでたまたま学校の横を通った僕がそれを知り問い詰めると、「父ちゃんに来て欲しくないから教えなかった」なんて事もありました。それほど僕は彼女から忌避されていました。
そんな訳で彼女がローティーンの頃からまっとうなコミュニケーションは成り立っていなかったのですが、それでも僕が毎日呪文のように彼女に言っていた学習の”ルール”があります。
① 字をていねいに書く
② 声に出して字を読む
①は”ていねいに”が僕のこだわりです。「僕の私の字は下手だから」とう言い訳が聞こえてきそうですが、上手下手は問題ではありません。心をこめてていねいに書く、です。
②は”声に出して”を口酸っぱく言い続けました。これが奏功し、彼女は声を出すことを生業とする仕事に就きました。
これが僕の”子育てのルール”でした。