もったいない人

昨晩は34年前新卒時同期で最初の会社に入社した友人と話をしたのですが、いろいろ思い出す事がありました。

別れ際、彼に僕が5年前に出版した本を差し上げたのですが、そこでなぜかふと思い出したのは「もったいない人」、いわば能力がありながらそれを十分発揮できていない・していない人です。

例えば…

僕が通訳兼ファシリテーターをした、顧客・自分・米国工場の三者電話会議。顧客の出席者は部長と実務担当部下の2名。この部下の方、とても有能です。むしろ部長は会議に出席してくれない方が事がスムーズに運ぶ印象。

米国工場からの英語の質問を、僕が日本語に通訳します。それに答えるのは、業務をあまり良くわかっていない部長。部下の方はあまり喋らない。課題を多く残して会議は終わりました。

二週間後、今度は顧客の出席者は部下のみ。驚いたのは、この方の英語はとても上手で僕より達者。通訳のために出席者僕の出番はなく、「俺は何のためにこの会議に出たのだろう」と思うほど。

この部下の方の卓越した英語運用能力とコミュニケーション力は、上司の前では決して発揮されません。とてももったいないです。

15年くらい前の話ですが、この部下の方は今どうしているのだろうなぁ、とふと思い出しました。

理哉 藤野

2浪1留の末慶應義塾大学理工学部応用化学科卒業、一貫して外資系化学・医農動物薬受託企業日本法人でセールスエンジニアのキャリアを積む。

大学新卒で勤務した米系1社目、勤続18年余りで退職勧奨を受け、不本意ながら44歳で辞職。米系2社目に転職すると同時に「自身を磨き上げる」目的を行動に移す。ヘッドハントされて50歳から英系3社目に転職。販売困難な特殊技術を売る「最後の砦」のセールスエンジニアとして悪戦苦闘するも、2年後にポジションクローズを言い渡され(人生二度目の退職勧奨)、52歳の高齢で余儀なくされた転職活動を経て現在ドイツ系4社目に勤務。明確な目標を達成するため意欲的・刺激的な毎日を過ごす。

深く考える・読書・さまざまな自己啓発・趣味を通じて自身で構築したノウハウを礎に、3度の転職ですべて満足度と収入両方のアップを勝ち取る。1社目入社直後に受けたTOEICは430点。以後アウトプットを中心とした方法で「伝える英語」を習得、現在は業務英語を自在に操る。

宇都宮市の自宅から東京までの新幹線通勤歴27年、乗車総距離は地球40周に相当する。趣味は献血(339回)とランニング、フルマラソン完走31回(ベストタイム2時間58分31秒)。

千代田トーストマスターズ所属11年    

2022年ディストリクト76英語スピーチコンテストファイナリスト

国家資格キャリアコンサルタント

https://www.masafujino.com
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雪辱の機会を奪われた