もったいない人
昨晩は34年前新卒時同期で最初の会社に入社した友人と話をしたのですが、いろいろ思い出す事がありました。
別れ際、彼に僕が5年前に出版した本を差し上げたのですが、そこでなぜかふと思い出したのは「もったいない人」、いわば能力がありながらそれを十分発揮できていない・していない人です。
例えば…
僕が通訳兼ファシリテーターをした、顧客・自分・米国工場の三者電話会議。顧客の出席者は部長と実務担当部下の2名。この部下の方、とても有能です。むしろ部長は会議に出席してくれない方が事がスムーズに運ぶ印象。
米国工場からの英語の質問を、僕が日本語に通訳します。それに答えるのは、業務をあまり良くわかっていない部長。部下の方はあまり喋らない。課題を多く残して会議は終わりました。
二週間後、今度は顧客の出席者は部下のみ。驚いたのは、この方の英語はとても上手で僕より達者。通訳のために出席者僕の出番はなく、「俺は何のためにこの会議に出たのだろう」と思うほど。
この部下の方の卓越した英語運用能力とコミュニケーション力は、上司の前では決して発揮されません。とてももったいないです。
15年くらい前の話ですが、この部下の方は今どうしているのだろうなぁ、とふと思い出しました。