お客様がこう言っている

僕の仕事はドイツ系化学企業の日本法人ひとり事業部長。

時にはドイツ本社・ボスの指令・無理難題を咀嚼して日本のお客様に頭を下げて丁寧に説明し納得していただき、

時には日本のお客様の浪花節的な要求をドイツ本社・ボスに理論武装して説明する、

いわば “Cultural Buffer“ です。

そんな僕が34年間外資系4社で生き永らえたテクニックをひとつご紹介します。

それは、自分で考えたアイデアをドイツ本社に説得する場合「お客様がこう言っている」事にしてしまう、という事です。

ドイツ本社に何かを提案すると、「それは誰が言っている?」とよく聞かれます。

「客のアイデア」だと言うと、「僕のアイデア」と言った場合より、提案が通る可能性が断然高まります。

誰が言ったか、を検証される事はほとんどありません。

ひとり事業部長だとこういう事が出来てしまいます。

理哉 藤野

2浪1留の末慶應義塾大学理工学部応用化学科卒業、一貫して外資系化学・医農動物薬受託企業日本法人でセールスエンジニアのキャリアを積む。

大学新卒で勤務した米系1社目、勤続18年余りで退職勧奨を受け、不本意ながら44歳で辞職。米系2社目に転職すると同時に「自身を磨き上げる」目的を行動に移す。ヘッドハントされて50歳から英系3社目に転職。販売困難な特殊技術を売る「最後の砦」のセールスエンジニアとして悪戦苦闘するも、2年後にポジションクローズを言い渡され(人生二度目の退職勧奨)、52歳の高齢で余儀なくされた転職活動を経て現在ドイツ系4社目に勤務。明確な目標を達成するため意欲的・刺激的な毎日を過ごす。

深く考える・読書・さまざまな自己啓発・趣味を通じて自身で構築したノウハウを礎に、3度の転職ですべて満足度と収入両方のアップを勝ち取る。1社目入社直後に受けたTOEICは430点。以後アウトプットを中心とした方法で「伝える英語」を習得、現在は業務英語を自在に操る。

宇都宮市の自宅から東京までの新幹線通勤歴27年、乗車総距離は地球40周に相当する。趣味は献血(339回)とランニング、フルマラソン完走31回(ベストタイム2時間58分31秒)。

千代田トーストマスターズ所属11年    

2022年ディストリクト76英語スピーチコンテストファイナリスト

国家資格キャリアコンサルタント

https://www.masafujino.com
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