トーストマスターズ ⑰フィラー
あなたの周りにもいませんか?
どういう訳か話に説得力がなく、話が聞き取りづらい人。
たぶんその人は”フィラー”が多いでしょう。
“フィラー”とは、余計な言葉。ない方があるより良い言葉です。
えーと あの You know
トーストマスターズでは、「えーとカウンター」なる役割の人がいて、すべてのスピーカーのフィラーを数えます。7分のスピーチで100を超えるフィラーを話してしまう人もたまにいます。
人はなぜフィラーを口にしてしまうのでしょうか。多くは「間が怖い」からです。
しかしトーストマスターズを長く続けている僕の経験から、「間はあってもOK」これは確信を持って断言します。
トーストマスターズ ⑯世界中のネットワーク
トーストマスターズは米国カリフォルニア発祥のNPOです。クラブは世界中にあります。
という事は、旅先出張先にもある訳で、僕は海外のクラブにゲスト参加した事が何度かあります。
- 米国カリフォルニア州に赴任した友人が現地で入ったクラブ
- 自分で探したミズーリ州の土曜日開催のカジュアルなクラブ
- タイバンコクで探したブルジョアなクラブ
などなどです。
このようなコミュニティに参加できるのは、間違いなくトーストマスターズクラブメンバーのメリットです。でなければ、旅先で誰とも話さない・話せないというシチュエーションも余儀なくされるからです。
先日行ったポーランドには英語クラブがなく残念でしたが...
トーストマスターズ ⑮アルムナイ
アルムナイ、という言葉がありますね。11年もトーストマスターズクラブを続けていると、その性格もあるなぁ、としみじみ思います。
そもそもトーストマスターズクラブはNPO団体、会員はいつ始めてもいいしいつでもやめられます。
退会した人に連絡する事が多々あります。クリスマスなどイベント例会の時、区切りの良い第〇回例会の時、メンバーに大きな変化がありそれを知らせる時、などです。
わざわざそんな事をしなくても自分からたまに遊びに来てくれる人もいます。どれも、我々会員にとってはとても嬉しいものです。
トーストマスターズ ⑭インタビュースキルの向上
転職などの面接を英語で「インタビュー」と言いますが、トーストマスターズクラブでの経験はこのインタビュースキルの向上にも役立ちます。
そもそも人からインタビューを受ける機会はない、世の中にはそんな人もいるかも知れませんが、人との会話は皆インタビューと捉える事もできます。
スピーチをする。これは聞く人(聴衆)が多くいるシチュエーションなので、慣れない人は緊張します。
インタビューも緊張を強いられる場面です。普段の生活で”緊張”を経験することがない・少ない人は多いでしょう、トーストマスターズクラブでのスピーチを経ると、緊張に慣れてインタビューもリラックスして臨める、という訳です。
トーストマスターズ ⑬ネットワーク
世の中、会社以外のネットワークを広げたい、と思う人は多くいらっしゃると思います(かく言う僕もその一人です)が、トーストマスターズは最適なコミュニティです。
会社が立ち上げるコーポレートクラブもありますが、僕が所属する普通の”コミュニティークラブ”の会員は、勤務時間外に活動します。何をしても良い時間に自腹を切って会費を払い活動する訳ですから、自然と意識アンテナの高い人が集まります。類は友を呼ぶ、です。
ここで得たネットワークはかけがえいのないものだな、と感じます。
トーストマスターズ ⑫緊張への対処
トーストマスターズクラブでは、会員が皆スピーチをします。テーマは何でも良いのですが、最初のスピーチはトピックが決まっています。自己紹介、アイスブレーキングです。
新しくクラブのメンバーになった人が、スピーチをたくさんこなしている聴衆の前でスピーチします。たいてい緊張します。
ここで大切な事をお伝えします。それは...
「聴衆はスピーカーに成功してもらいたいと思っている」
です。
この原則は、ほとんどのスピーチのシチュエーションにあてはまりませ。「スピーカー、失敗しろ」などと意地悪な聴衆がいる場はそうそうありません、国会の論戦やディベートくらいでしょうか。
スピーチで過度に緊張するのは、気持ちが自分に向いているからです。これは、11年トーストマスターズを続けた僕が経験から断言できます。
スピーチは聴衆のためにするものです。自分の知見を知ってもらいたい、聞くことで行動を起こしてもらいたい。意識が聴衆に向けば緊張は緩和されます。僕らしいあなたらしいスピーチになります。
トーストマスターズ ⑪その気になれば世界に羽ばたける
トーストマスターズには年に1回コンテストがあります。日本だと、英語・日本語それぞれであります。
日本語のチャンピオンは”それ以上”がありませんが、英語で日本のディストリクトチャンピオンになると、Region の Quarter Final → Worldwide の Semifinal → Final と進むことも理論的には可能で、World Champion になるとそれだけで食って行けるほどの名誉名声を得る事もできます。そう、その気になれば世界に羽ばたける のです。
日本でのコンテストの出場資格は「日本のクラブに所属する人」これだけで、国籍Native tongue は関係ありません。英語ネイティブもたくさんいます。
僕が英語コンテストを勝ち抜いて英語ネイティブと最初に相まみえた時、「勝てる訳ないだろ!」と叫びたくなりました。しかし…
コンテストの舞台はスピーチです。英語の発音発話が多少拙くとも、熱意を持ってスピーチをすると、新卒時TOEIC430点海外旅行経験がなかったこの僕でも英語ネイティブに勝てるのです。
トーストマスターズ ⑩いつでも入れる・やめられる
トーストマスターズには本当にいろんな人がいます。
- 1年間24回開催される例会のうち、1回だけ出席した人
- わがクラブを含め4クラブ計10回見学した後、入会するクラブを決めた人
- 4カ国で30年続けている人
- 人生のパートナーを見つけた人
- 入会した事で自分の才能長所に気づいた人
トーストマスターズはいつでも入れますし、やめられます。学校ではありませんし、仕事のような義務もありません。気楽に取り組む人から準備を入念にする人など、さまざまです。
トーストマスターズ ⑨利害関係がない
僕がトーストマスターズを11年もの長きにわたり続けている理由の一つは、「利害関係がない」です。
メンバーは本当に老若男女いろいろな人がいて、20代の女性が僕のスピーチに対して「ここはこうするともっとよく伝わる」などの的確な論評をしてくれます。
トーストマスターズはリーダーシップを磨くのにも適した場所ですが、そのスタイルは”サーバントリーダー” つまりは「奉仕する」リーダーです。
利害関係がないので割と言いたいことを言うメンバーが多く、痛いことを言われて噛みつく人もあまりいません。こんなコミュニティは、60歳の僕にとってとても貴重です。
トーストマスターズ ⑧二次会
トーストマスターズでは参加者がいろいろなスピーチをします。
ディベート(討論)ではなくスピーチで、聞いている聴衆が聞き終わった後に論評することはあっても、内容について議論する事はありません。皆「もっと喋りたい」という表情をしています。
なので、二次会は盛り上がります。酒の勢いもあって時にはいさかいも起きますが、あーだこーだいろいろな話をします。
「〇〇について言いたい事がある、でもその場がない」と考えているそこのあなた。
トーストマスターズはそれを話すのに最適な場所です。
トーストマスターズ ⑦テーブルトピックス
テーブルトピックスピーチとは、即興スピーチです。
ボスから「藤野、例の仕事どうなってる?」と聞かれてしどろもどろにならないよう、突然振られた質問に対して瞬時に答えを頭で組み立て、即興で答えるスピーチです。思考の瞬発力が鍛えられます。
10年位前の英語テーブルトピックスピーチコンテストで、僕は「質問にわからない単語があった」場面に出くわしました。
「その単語、どんな意味?」と聞くことはできませんし、仮に聞いても答えてはもらえません。さて、僕はどう反応したでしょう?
その場に倒れて時間稼ぎをしました。そして頓珍漢なスピーチをしたところ、6人中3位入賞でした。おそらく、声の大きさとボディランゲージだけで。
トーストマスターズ ⑥心理的安全性
トーストマスターズにはいろんな人がいます。
趣味と実益を兼ねて活動している人が多いように思いますが、必ずしもそうではありません。老若男女国籍問わずいろいろな属性の人がいます。
「言いたい事が言える」心理的安全性は組織にあるべきものですが、皆さんの会社組織はいかがですか?少なくとも、”自分の意志で”参加しているトーストマスターズクラブは心理的安全性が担保されないと維持できません。いつでも入れるし、いつでもやめられる。「〇〇さんに会いたい」という人がいれば継続するモチベーションになりますし、「△△さんには会いたくない」という人がもしいれば、その人は退会する確立が高くなります。
これはどのような組織でも同じです。
トーストマスターズ ⑤失敗して良い場所
トーストマスターズは失敗して良い場所です。
僕も何度か経験がありますが、先日はクラブのあるメンバーが会社でする予定のプレゼンテーションを”練習”としてクラブでリハーサルしました。そのスピーチに対して論評もあるので、本番の会社でのプレゼンテーションはより良いものになったでしょう。
大切なスピーチ・プレゼンテーションは練習してから臨むのが常ですが、人前で練習する機会はそうそうありません。なので、トーストマスターズクラブはその点でとても有用です。
トーストマスターズクラブでスピーチを重ねると、皆上達します。それはそうです。実践して初めてわかる事に出くわして反省し、仲間からの論評で自身が気付かなかった改善点を指摘してもらえるのですから。
トーストマスターズ ④コンテスト
トーストマスターズには年に1回コンテストがあります。日本語と英語それぞれであり、英語で勝ち抜くと世界大会出場も理論的には可能です。過去には、世界大会でセミファイナルまで進出した尊敬すべき日本人の方もいらっしゃいます。
日本の”全国大会”に相当するコンテストに、僕は1回だけファイナリストとして出場した事があります。何度も何度も練習し、仲間からフィードバックをもらい手直しました。勝ち残っていた時は正直仕事もろくすっぽ手につかず、頭の中はスピーチコンテストの事で一杯でした。
10人が競った全国大会では3位に入れませんでした。しかし、やり切った満足感と、やっと終わった安堵感が半々でした。
ここまで考え抜いたスピーチはどんなものか。僕の人生、普段考えている事の集大成です。スピーチを考える・練習する事は、自分のアイデンティティを確立する事でもあります。
トーストマスターズ ③論評
トーストマスターズには”先生”がいません。では、どうやってメンバーはスピーチスキルを磨くのでしょうか?
「場数を踏めば」上手になる、というのもありますが、一番の理由はメンバーのスピーチに対してされる別のメンバーからの”論評(Evaluation)“です。フィードバックと言い換えても良いです。
“論評”のスタンダードは、こんなもの。
「○○さん、△△に関する楽しいスピーチ、素晴らしかったです。
今日の○○さんのスピーチに関し、僕が良かったと思う点を3つ、”こうしたらもっと良くなるな”と思った点を1つ話します。
良かった点の一つ目は、楽しいスピーチだった事。引き込まれました。二つ目は、デリバリーがいいなと思った事。我々とアイコンタクトがしっかり取れていましたし、話のスピードも適切で聞き取りやすい声でした。そして、インパクトのあるエンディング。あの問いかけは、我々の心に余韻を残しました。
そんな素晴らしかった○○さんのスピーチですが、僕が○○さんだったらオープニングで問いかけをします。”皆さん、◇◇を知っていますか?”と。エンディングとリンクしたオープニングのこの問いかけがあると、我々聴衆に対するインパクトが更に強まったのでは、
と思います。
とはいえ、○○さん、楽しくデリバリーに長けエンディングでインパクトを与えてくれた今日のスピーチで、僕はすごく考えさせられました。○○さんが次はどんなテーマでスピーチしてくれるのか、待ちきれません。」
僕がトーストマスターズを続けている理由の最たるものは、「英語で言いたい事を言う」です。日々の仕事で海外の上司同僚といかにスムーズにコミュニケ―トするか。その向上に、「話す・聞く」スキルを磨く事は永遠のテーマです。それにクラブのメンバーからの論評(Evaluation)は不可欠なものです。
トーストマスターズ ②何を得るか
トーストマスターズ、クラブによって会費は異なりますが、僕が11年続けている千代田トーストマスターズクラブは月に1,400円です。
これを安いと思うか高いと思うか、は人それぞれ。何でもそうですが、僕は自分が納得したものにのみ自分の資源(労力・時間・お金)を投資する、と決めています。
トーストマスターズクラブでは月に2回、2時間の”例会”をします。この準備段階で、そしれ例会で、何を得られるでしょうか。
最も多い入会の動機は、「スピーチを上達させたい」のようです。僕もそうでした。実際、スピーチをはじめとする対人コミュニケーション能力の上達は、僕がトーストマスターズで得た大きな成果の一つです、間違いなく。
トーストマスターズ ①特別例会
趣味と実益を兼ねて、僕はトーストマスターズの活動を続けています。かれこれ11年。
続けている理由はいくつかありますが、一番は「英語で言いたい事を言う」訓練をするためです。
トーストマスターズクラブとはどんなところか。今日からいろいろ書きます。
英語での電話会議は何度経験しても難しいですが、一番の課題は「言いたい事を言う」です。どうしてそうなのか、僕はこう思う、そのロジックは云々...
トーストマスターズクラブの普段の例会はシステマティックに時間管理されたものですが、いつもそんな例会ばかりでは面白くない。
そんな訳で、来週は「ゲストの見学お断り」の会員だけの楽しい特別例会があります。最初からお酒が入るでしょう。楽しみです。
自分のアイデンティティを確立する
1カ月前、ポーランド・オシフィエンチムの絶滅収容所に行きました。
https://www.masafujino.com/blogsinglecolumn/sxln63gl5kt45ln28pmdecjghgb753
僕にとっては、還暦で一区切りとなった人生で「したい事」Bucket Listの一つを実現したのです。
感想は...
自分の気持ちを表すVocaburaryを持ち合わせていません。
どんなところなのか、何を展示しているのか、は検索すればすぐわかるのでここには書きません。
確実に言えるのは、「行って良かった、見て良かった」です。
「自分のアイデンティティが確立した」と言えます。
あなたも、「自分はこれがしたい」と心底思う事で実現可能な事は、是非やりましょう。
次の日からの人生が豊かになります。
退職代行サービス
退職代行サービスに警視庁の捜査が入っている事がニュースになっています。
これを見て僕が思うのは、
「日本人の交渉力は低いな」
です。
これは僕の推測ですが、このようなサービスを提供する会社は欧米にはないでしょう。たぶん中国や韓国にも。使いたい人がいないからです。
「アンタ、会社にいらないから辞めてくれ」
2回こう言われた経験がある僕からすると、「私会社を辞めたい」を自分から言い出せない人、退職代行サービスに依頼する人はどんな人だろう、と思います。
僕は「私を外資系に雇ってください」という意志を持つ人のお手伝いをしています。究極の交渉力・自己アピール力が求められます。これを他人に依頼する人はいません。

