トーストマスターズ ⑬ネットワーク
世の中、会社以外のネットワークを広げたい、と思う人は多くいらっしゃると思います(かく言う僕もその一人です)が、トーストマスターズは最適なコミュニティです。
会社が立ち上げるコーポレートクラブもありますが、僕が所属する普通の”コミュニティークラブ”の会員は、勤務時間外に活動します。何をしても良い時間に自腹を切って会費を払い活動する訳ですから、自然と意識アンテナの高い人が集まります。類は友を呼ぶ、です。
ここで得たネットワークはかけがえいのないものだな、と感じます。
トーストマスターズ ⑫緊張への対処
トーストマスターズクラブでは、会員が皆スピーチをします。テーマは何でも良いのですが、最初のスピーチはトピックが決まっています。自己紹介、アイスブレーキングです。
新しくクラブのメンバーになった人が、スピーチをたくさんこなしている聴衆の前でスピーチします。たいてい緊張します。
ここで大切な事をお伝えします。それは...
「聴衆はスピーカーに成功してもらいたいと思っている」
です。
この原則は、ほとんどのスピーチのシチュエーションにあてはまりませ。「スピーカー、失敗しろ」などと意地悪な聴衆がいる場はそうそうありません、国会の論戦やディベートくらいでしょうか。
スピーチで過度に緊張するのは、気持ちが自分に向いているからです。これは、11年トーストマスターズを続けた僕が経験から断言できます。
スピーチは聴衆のためにするものです。自分の知見を知ってもらいたい、聞くことで行動を起こしてもらいたい。意識が聴衆に向けば緊張は緩和されます。僕らしいあなたらしいスピーチになります。
トーストマスターズ ⑪その気になれば世界に羽ばたける
トーストマスターズには年に1回コンテストがあります。日本だと、英語・日本語それぞれであります。
日本語のチャンピオンは”それ以上”がありませんが、英語で日本のディストリクトチャンピオンになると、Region の Quarter Final → Worldwide の Semifinal → Final と進むことも理論的には可能で、World Champion になるとそれだけで食って行けるほどの名誉名声を得る事もできます。そう、その気になれば世界に羽ばたける のです。
日本でのコンテストの出場資格は「日本のクラブに所属する人」これだけで、国籍Native tongue は関係ありません。英語ネイティブもたくさんいます。
僕が英語コンテストを勝ち抜いて英語ネイティブと最初に相まみえた時、「勝てる訳ないだろ!」と叫びたくなりました。しかし…
コンテストの舞台はスピーチです。英語の発音発話が多少拙くとも、熱意を持ってスピーチをすると、新卒時TOEIC430点海外旅行経験がなかったこの僕でも英語ネイティブに勝てるのです。
トーストマスターズ ⑩いつでも入れる・やめられる
トーストマスターズには本当にいろんな人がいます。
- 1年間24回開催される例会のうち、1回だけ出席した人
- わがクラブを含め4クラブ計10回見学した後、入会するクラブを決めた人
- 4カ国で30年続けている人
- 人生のパートナーを見つけた人
- 入会した事で自分の才能長所に気づいた人
トーストマスターズはいつでも入れますし、やめられます。学校ではありませんし、仕事のような義務もありません。気楽に取り組む人から準備を入念にする人など、さまざまです。
トーストマスターズ ⑨利害関係がない
僕がトーストマスターズを11年もの長きにわたり続けている理由の一つは、「利害関係がない」です。
メンバーは本当に老若男女いろいろな人がいて、20代の女性が僕のスピーチに対して「ここはこうするともっとよく伝わる」などの的確な論評をしてくれます。
トーストマスターズはリーダーシップを磨くのにも適した場所ですが、そのスタイルは”サーバントリーダー” つまりは「奉仕する」リーダーです。
利害関係がないので割と言いたいことを言うメンバーが多く、痛いことを言われて噛みつく人もあまりいません。こんなコミュニティは、60歳の僕にとってとても貴重です。
トーストマスターズ ⑧二次会
トーストマスターズでは参加者がいろいろなスピーチをします。
ディベート(討論)ではなくスピーチで、聞いている聴衆が聞き終わった後に論評することはあっても、内容について議論する事はありません。皆「もっと喋りたい」という表情をしています。
なので、二次会は盛り上がります。酒の勢いもあって時にはいさかいも起きますが、あーだこーだいろいろな話をします。
「〇〇について言いたい事がある、でもその場がない」と考えているそこのあなた。
トーストマスターズはそれを話すのに最適な場所です。
トーストマスターズ ⑦テーブルトピックス
テーブルトピックスピーチとは、即興スピーチです。
ボスから「藤野、例の仕事どうなってる?」と聞かれてしどろもどろにならないよう、突然振られた質問に対して瞬時に答えを頭で組み立て、即興で答えるスピーチです。思考の瞬発力が鍛えられます。
10年位前の英語テーブルトピックスピーチコンテストで、僕は「質問にわからない単語があった」場面に出くわしました。
「その単語、どんな意味?」と聞くことはできませんし、仮に聞いても答えてはもらえません。さて、僕はどう反応したでしょう?
その場に倒れて時間稼ぎをしました。そして頓珍漢なスピーチをしたところ、6人中3位入賞でした。おそらく、声の大きさとボディランゲージだけで。
トーストマスターズ ⑥心理的安全性
トーストマスターズにはいろんな人がいます。
趣味と実益を兼ねて活動している人が多いように思いますが、必ずしもそうではありません。老若男女国籍問わずいろいろな属性の人がいます。
「言いたい事が言える」心理的安全性は組織にあるべきものですが、皆さんの会社組織はいかがですか?少なくとも、”自分の意志で”参加しているトーストマスターズクラブは心理的安全性が担保されないと維持できません。いつでも入れるし、いつでもやめられる。「〇〇さんに会いたい」という人がいれば継続するモチベーションになりますし、「△△さんには会いたくない」という人がもしいれば、その人は退会する確立が高くなります。
これはどのような組織でも同じです。
トーストマスターズ ⑤失敗して良い場所
トーストマスターズは失敗して良い場所です。
僕も何度か経験がありますが、先日はクラブのあるメンバーが会社でする予定のプレゼンテーションを”練習”としてクラブでリハーサルしました。そのスピーチに対して論評もあるので、本番の会社でのプレゼンテーションはより良いものになったでしょう。
大切なスピーチ・プレゼンテーションは練習してから臨むのが常ですが、人前で練習する機会はそうそうありません。なので、トーストマスターズクラブはその点でとても有用です。
トーストマスターズクラブでスピーチを重ねると、皆上達します。それはそうです。実践して初めてわかる事に出くわして反省し、仲間からの論評で自身が気付かなかった改善点を指摘してもらえるのですから。
トーストマスターズ ④コンテスト
トーストマスターズには年に1回コンテストがあります。日本語と英語それぞれであり、英語で勝ち抜くと世界大会出場も理論的には可能です。過去には、世界大会でセミファイナルまで進出した尊敬すべき日本人の方もいらっしゃいます。
日本の”全国大会”に相当するコンテストに、僕は1回だけファイナリストとして出場した事があります。何度も何度も練習し、仲間からフィードバックをもらい手直しました。勝ち残っていた時は正直仕事もろくすっぽ手につかず、頭の中はスピーチコンテストの事で一杯でした。
10人が競った全国大会では3位に入れませんでした。しかし、やり切った満足感と、やっと終わった安堵感が半々でした。
ここまで考え抜いたスピーチはどんなものか。僕の人生、普段考えている事の集大成です。スピーチを考える・練習する事は、自分のアイデンティティを確立する事でもあります。
トーストマスターズ ③論評
トーストマスターズには”先生”がいません。では、どうやってメンバーはスピーチスキルを磨くのでしょうか?
「場数を踏めば」上手になる、というのもありますが、一番の理由はメンバーのスピーチに対してされる別のメンバーからの”論評(Evaluation)“です。フィードバックと言い換えても良いです。
“論評”のスタンダードは、こんなもの。
「○○さん、△△に関する楽しいスピーチ、素晴らしかったです。
今日の○○さんのスピーチに関し、僕が良かったと思う点を3つ、”こうしたらもっと良くなるな”と思った点を1つ話します。
良かった点の一つ目は、楽しいスピーチだった事。引き込まれました。二つ目は、デリバリーがいいなと思った事。我々とアイコンタクトがしっかり取れていましたし、話のスピードも適切で聞き取りやすい声でした。そして、インパクトのあるエンディング。あの問いかけは、我々の心に余韻を残しました。
そんな素晴らしかった○○さんのスピーチですが、僕が○○さんだったらオープニングで問いかけをします。”皆さん、◇◇を知っていますか?”と。エンディングとリンクしたオープニングのこの問いかけがあると、我々聴衆に対するインパクトが更に強まったのでは、
と思います。
とはいえ、○○さん、楽しくデリバリーに長けエンディングでインパクトを与えてくれた今日のスピーチで、僕はすごく考えさせられました。○○さんが次はどんなテーマでスピーチしてくれるのか、待ちきれません。」
僕がトーストマスターズを続けている理由の最たるものは、「英語で言いたい事を言う」です。日々の仕事で海外の上司同僚といかにスムーズにコミュニケ―トするか。その向上に、「話す・聞く」スキルを磨く事は永遠のテーマです。それにクラブのメンバーからの論評(Evaluation)は不可欠なものです。
トーストマスターズ ②何を得るか
トーストマスターズ、クラブによって会費は異なりますが、僕が11年続けている千代田トーストマスターズクラブは月に1,400円です。
これを安いと思うか高いと思うか、は人それぞれ。何でもそうですが、僕は自分が納得したものにのみ自分の資源(労力・時間・お金)を投資する、と決めています。
トーストマスターズクラブでは月に2回、2時間の”例会”をします。この準備段階で、そしれ例会で、何を得られるでしょうか。
最も多い入会の動機は、「スピーチを上達させたい」のようです。僕もそうでした。実際、スピーチをはじめとする対人コミュニケーション能力の上達は、僕がトーストマスターズで得た大きな成果の一つです、間違いなく。
トーストマスターズ ①特別例会
趣味と実益を兼ねて、僕はトーストマスターズの活動を続けています。かれこれ11年。
続けている理由はいくつかありますが、一番は「英語で言いたい事を言う」訓練をするためです。
トーストマスターズクラブとはどんなところか。今日からいろいろ書きます。
英語での電話会議は何度経験しても難しいですが、一番の課題は「言いたい事を言う」です。どうしてそうなのか、僕はこう思う、そのロジックは云々...
トーストマスターズクラブの普段の例会はシステマティックに時間管理されたものですが、いつもそんな例会ばかりでは面白くない。
そんな訳で、来週は「ゲストの見学お断り」の会員だけの楽しい特別例会があります。最初からお酒が入るでしょう。楽しみです。
自分のアイデンティティを確立する
1カ月前、ポーランド・オシフィエンチムの絶滅収容所に行きました。
https://www.masafujino.com/blogsinglecolumn/sxln63gl5kt45ln28pmdecjghgb753
僕にとっては、還暦で一区切りとなった人生で「したい事」Bucket Listの一つを実現したのです。
感想は...
自分の気持ちを表すVocaburaryを持ち合わせていません。
どんなところなのか、何を展示しているのか、は検索すればすぐわかるのでここには書きません。
確実に言えるのは、「行って良かった、見て良かった」です。
「自分のアイデンティティが確立した」と言えます。
あなたも、「自分はこれがしたい」と心底思う事で実現可能な事は、是非やりましょう。
次の日からの人生が豊かになります。
退職代行サービス
退職代行サービスに警視庁の捜査が入っている事がニュースになっています。
これを見て僕が思うのは、
「日本人の交渉力は低いな」
です。
これは僕の推測ですが、このようなサービスを提供する会社は欧米にはないでしょう。たぶん中国や韓国にも。使いたい人がいないからです。
「アンタ、会社にいらないから辞めてくれ」
2回こう言われた経験がある僕からすると、「私会社を辞めたい」を自分から言い出せない人、退職代行サービスに依頼する人はどんな人だろう、と思います。
僕は「私を外資系に雇ってください」という意志を持つ人のお手伝いをしています。究極の交渉力・自己アピール力が求められます。これを他人に依頼する人はいません。
To be honest
ビジネスでも日々の会話でも、相手に「言わせた」と嬉しくなる瞬間があります。
例えば、目の前の人がこんな切り出しで話を始めた時です。
- オフレコですが
- ここだけの話
- 藤野さんにだけお話しますが
- To be honest
- Just between you and me
実は今日、日々コミュニケーションに苦戦しているある人から、これらによく似た「言わせた」と嬉しくなる件がありました。
ルンルン。
営業活動と消費行動
僕は化学品を売っています。最近興味深い事がありました。
お互いに競合と思われる2社からよく似た問い合わせがあり、初めて訪問しました。
僕が訪問したのはどちらも同じですが、2社のリアクションは対照的でした。
A社
購買と研究開発計5名が出席。
問い合わせのあった商材の実サンプルを提供したら、1か月後に結果報告あり。期待した効能が出せないので、この商材を使った開発は断念する。
試験も意思決定が明確で迅速です。
B社
購買1名が出席
購買が「研究開発から預かった」質問を僕が受け回答。
商材の実サンプル提供を打診したら、「研究開発に打診します」。その後1か月音沙汰なし。
更に1か月後、商材に関する別の質問を受け回答。「より詳しく調べたいのでしたら、実サンプルを提供します」と提案するも、その要求はなし。
試験さえしません。
もうB社の製品は買わないかな…
餃子の街宇都宮
僕が住む宇都宮は餃子の街です。
この話題になると、僕が話すことはいつも同じです。今日はそれを書きます。
まず、市民餃子消費量のランキング。浜松や宮崎と競っているようですが、僕はこれに興味がありません。理由は、統計の取り方がナンセンスだからです。
僕が友人を自宅に招いて「正嗣」の餃子を焼いてビールといただく。
実はこれ、市民餃子消費にカウントされません。統計は、専門店やスーパーなどで売られた「焼餃子」のカウントだからです。僕はいつも、「正嗣」の宮島本店で冷凍餃子を買い、自宅で焼きます。
ごくごく稀に「正嗣」の店舗で焼餃子をいただきます。さすがにおいしいのですが、一つ不満があります。店には”ライス”も”ビール”もないのです。
「正嗣」の焼餃子とビールの組み合わせは史上最強です。なので、
僕は友人を自宅に招いて「正嗣」の餃子を焼いてビールといただきます。
ネガティブになった時の打開策
日々の暮らしで、良い事もあれば悪い事もあります。
昨晩僕は、気持ちがネガティブになる出来事がありました。今朝起きてもまだ脳に残っていました。
こんな時、皆さんはどうやって状況を打開しますか?
僕が試したのは以下のような策です。
- 朝のランニング・散歩 - 今朝はこれをしました、有効!
- 自分の気持ちを紙に書き出す - 複雑な問題の打開策に有効です
- コーチングカード TOILAB https://toilab.net/ でセルフコーチング - 今試しましたがスッキリしました、有効!
昔は試した策に、酒を飲む、大声を出す、などがあります。今はやめました(たぶん)。
皆さんはいかがですか?

